相談前の状況
50歳を迎えたご依頼者様は、親・兄弟と同居しながら会社員として順調なキャリアを築いていましたが、家計はもともと苦しく、ぎりぎりの生活を送っていました。
ご依頼者様自身は仕事を続けていましたが、妻の病気療養費や子供の教育費、さらに家族の中で病気になった方の出費が重なり、収支が不足して消費者金融からの借入を始めました。
最初は消費者金融から少額の借金をしていましたが、金利が高く、あっという間に返済が困難になり、借金が少しずつ増えていきました。ストレスから精神的に限界となり、最終的には仕事を辞めざるを得なくなりました。
無職となったご依頼者様は、借入で返済する自転車操業状態に陥り、借金が600万円を超える頃には返済の見込みが立たなくなりました。
解決への流れ
ご依頼者様が相談に来られた時点で、借入は8社で総額600万円に達しており、無職のため支払いは不可能な状況だったことから自己破産を選択しました。
破産手続きを依頼いただくことで、借金の支払いはストップし、その分家計に余裕ができましたので、弁護士費用を分割で支払いながら手続きを進めることができました。
裁判所に申立書を提出し、財産調査を受け、無事に免責が認められました。借金は全て免除されましたが、社会的信用を失うというデメリットもありました。それでもご依頼者様は、借金という重荷から解放され、心身ともに楽になりました。周囲の理解と協力があったからこそ、自己破産を乗り越えることができました。
弁護士コメント
今回のご依頼者様は不動産のような大きな財産がなく、無職になったことで返済不能であったことから自己破産という形となりました。
借金苦によるストレスでお仕事を辞めることになりましたが、もう少し早くご相談に来ていただければお仕事を続けながら借金問題を解決できたかもしれません。
借金問題は一人で悩んでしまう方が多いですが、一人で悩まずに借金問題に強い弁護士に早めに相談することをおすすめします。