相談前の状況
ご依頼者様は、仕事によるプレッシャーからギャンブルにのめり込んでしまいました。初めは少額の掛け金から始めましたが、次第に大きな金額を賭けるようになり、2年も経たないうちに借金が800万円近くまで膨らんでしまいました。
ご依頼者様は大手企業に勤めており、安定した収入があったものの、返済は困難を極め、両親からの援助も限界に達しました。
解決への流れ
ご依頼者様は、総額800万円の借金を抱えて相談に来られました。安定した収入はあるものの、返済が困難であり、また財産は株式など総額100万円程度であったため、相談の上、個人再生の手続きを進めることになりました。
まず、財産資料、負債に関する資料、収入資料、支出に関する資料を揃え、裁判所への申立てを行いました。800万円の借金は、個人再生によって5分の1の160万円に圧縮され、3年間（月額約44,000円）で返済する計画が立てられました。
ご依頼者様の手取り収入は月27万円、支出は月18万円であり、月44,000円の返済は可能と見込まれたため、無事に個人再生が認められました。これにより、ご依頼者様は借金の重圧から解放され、新たなスタートを切ることができました。
弁護士コメント
ご依頼者様のケースでは、借入額が800万円と大きな金額でしたが、安定した収入が見込まれること、そしてギャンブルによる借金が破産手続きで免責不許可事由となる可能性が高かったことから、個人再生を選択しました。個人再生を通じて借金額を圧縮し、3年間無利息の分割返済に変更することで、ご依頼者様は経済的苦境から脱することができました。
個人再生には、クレジットカードが作れない、ローンが組めないなどのデメリットもありますが、それでもご依頼者様は再び安定した生活を取り戻すことができました。今回の事例を通じて、借金問題に悩む多くの方々に希望を提供できることを願っています。
