
ご相談に至った経緯
ご相談者様は、パチンコによってできた借金を、ご家族に心配をかけたくないという思いから、別の消費者金融やクレジット会社からの借入れで返済するということを繰り返しておられました。その結果、借入先は消費者金融、クレジット会社、銀行系ローンなど複数社に及び、生活を圧迫するほどの負債を抱える状態となっていました。
ご本人の手取り月収及び配偶者様の収入を合わせても、複数社への返済を継続することが困難な状況となっており、これ以上の自転車操業は避けられないと考え、当事務所にご相談にいらっしゃいました。
受任後の対応
① 各債権者への受任通知の発送
受任後直ちに、借入先すべてに対して受任通知を発送し、ご本人への直接の督促・取立てを停止させました。これにより、ご相談者様は精神的な負担から解放され、落ち着いてその後の手続きに臨んでいただけるようになりました。
② 取引履歴の開示請求及び引き直し計算
各社に対して取引開始からの取引履歴の開示を請求し、利息制限法所定の利率に引き直して残債務額を再計算いたしました。手続きの途中で、一部の債権については別のサービサーへの債権譲渡や、保証会社による代位弁済が生じましたが、その都度、譲渡(承継)後の債権者に対して受任通知を送付し直し、対応を継続いたしました。
③ 分割弁済に向けた交渉
ご相談者様及び配偶者様の家計収支(家賃、光熱費、養育費、教育費等)の状況を踏まえ、無理なく返済を継続できる金額を検討したうえで、各債権者と分割弁済についての交渉を行いました。
解決結果
ご依頼のあった債権者すべてとの間で、将来利息の全額カットまたは大幅な引き下げを実現したうえで、いずれも約5年程度の分割弁済による和解が成立いたしました。破産や個人再生の手続によらず、任意整理のみで解決に至っております。
| 債権者 | 和解後の返済回数 | 将来利息の取扱い |
|---|---|---|
| A社(消費者金融) | 60回(約5年) | 大幅に軽減 |
| B社(クレジット会社) | 59回(約5年) | 全額カット |
| C社(銀行系ローン) | 59回(約5年) | 大幅に軽減 |
| D社(消費者金融) | 59回(約5年) | 大幅に軽減 |
和解成立後の月々の返済総額は、ご相談者様のご家庭の収支の範囲内に収まり、無理なく返済を継続していただける計画とすることができました。
弁護士からのコメント

ギャンブルによってできた借金を借金で返済する自転車操業は、負債が短期間で急激に膨らみやすい典型的なパターンです。しかし、本件のように早い段階でご相談いただければ、破産や個人再生といった大きな手続をとることなく、任意整理のみで無理のない返済計画を組むことが十分に可能です。
受任通知を発送した時点で督促は止まりますので、まずは一人で抱え込まず、お早めにご相談いただくことが解決への近道です。当事務所では、ご依頼者様お一人おひとりの家計状況を丁寧にお伺いしたうえで、無理のない解決方法をご提案しております。






