離婚手続きを弁護士に依頼するメリットとは？

離婚の話し合いを自分で進めるか、弁護士に依頼すべきかお悩みの方もいらっしゃるでしょう。

当事者同士では感情的になり話し合いがスムーズに進まないケースや、法的に適正な離婚条件がわからないケースでは、弁護士に依頼しなければ解決が難しいこともあります。

離婚手続きを弁護士に依頼するメリットとしては、次のようなものが挙げられます。

今回の記事では、これらのメリットについて具体的に解説します。

有利に手続きを進めるための法的アドバイスを受けられる

弁護士に手続きを依頼する最大のメリットは、専門家としての法的アドバイスにより最大限有利な方向で手続きを進められることです。

当事者同士で離婚の話し合いを進めていると、相手の提示する条件が適正かどうかを判断するのが難しい場合もあります。弁護士に手続きを依頼すれば、不利な条件に応じる心配がなくなり、法律の範囲内で自身の権利を最大限主張できます。

離婚の手続きを進める過程では、離婚の条件だけでなく、公正証書を作成すべきか、調停や裁判に移行するタイミングなど、判断が難しいことも多いでしょう。弁護士に手続きを依頼すると、適切なタイミングでアドバイスを受けられ、不安なく手続きを進められます。

離婚手続きをスムーズに進められる

当事者同士で離婚の話し合いをすると、感情的になり議論が進まないことも少なくありません。話し合いを求めても、相手が取り合ってくれないケースもあるでしょう。

弁護士に手続きを依頼すると、感情的にならず冷静に話し合いを進められます。これまで離婚の話に取り合ってくれなかった相手も、弁護士が関与すれば応じてくれる可能性が高いでしょう。

離婚手続きは、感情面の問題がなくなればスムーズに進むケースが多いです。当事者同士の話し合いで、離婚そのものを拒んでいた場合でも、弁護士が間に入ることで、1〜2か月の間に離婚条件の話し合いがまとまることも珍しくありません。

協議離婚が難しい場合でも、弁護士であれば調停や訴訟に移行すべきタイミングを判断できるため、無駄な時間をかけずにスムーズに手続きを進められます。

相手と顔を合わせずに手続きを進められる

弁護士に交渉を任せることで、相手と直接顔を合わせることなく手続きを進められます。

相手のモラハラやDVが原因で離婚するケースでは、相手と顔を合わせること自体が怖い場合もあるでしょう。そうでなくても、相手への嫌悪感から顔を合わせての話し合いに大きなストレスを感じる方も少なくありません。

弁護士は代理人として相手と交渉するため、最後まで相手と顔を合わせることなく離婚を成立させることも可能です。離婚の話を切り出すことが難しい場合には、本人を実家やシェルターに避難させた上で、弁護士が離婚を切り出すこともできます。

離婚条件を漏れなく話し合い、適切な書類を作成できる

当事者同士で協議離婚を行った場合、離婚条件について必要な話し合いが不十分であったり、口頭での約束しかしていなかったりすることで、離婚後にトラブルになるケースも少なくありません。

離婚の際には、少なくとも次の条件について決めておく必要があります。

慰謝料や養育費など、金銭を支払う条件がある場合には、離婚協議書を公正証書で作成しておくことが重要です。

弁護士に手続きを依頼すれば、離婚条件について漏れなく話し合いを進めることができ、離婚協議書や公正証書などの書類を正確かつ確実に作成できます。

手続きを弁護士に任せることでストレスから解放される

離婚の話し合いや調停、裁判などの手続きは、精神的にも肉体的にも大きな負担となります。離婚の手続きを弁護士に依頼すれば、すべてを弁護士に任せることができ、精神的・肉体的な負担を大きく軽減できます。

本人が離婚の話し合いや調停を進めると、精神的なストレスから離婚を諦めてしまったり、離婚条件を妥協してしまったりすることもあるでしょう。弁護士に手続きを依頼すれば、相手と直接顔を合わせるストレスがなくなり、弁護士が常に味方としてアドバイスをしてくれるため、精神的なストレスが軽減され、適切に手続きを進められるようになります。

相手との話し合いや書類作成など、時間のかかる手続きを弁護士に任せることで、肉体的な負担も減らせます。離婚手続きに自らの時間を割いてしまうと、仕事や日常生活に支障を与える可能性があります。弁護士に手続きを依頼すれば、自分自身は仕事や日常生活に集中しながら離婚手続きを進められます。