事件の背景
Bさん(30代男性)は、SNSを通じて知り合った女性とメッセージのやり取りを始めました。女性は自身を成人だと偽り、Bさんもそれを信じていました。女性から「お小遣いをもらえるなら会ってもいい」という提案があり、Bさんは深く考えずにその提案を受け入れました。
実際に会った後、Bさんは女性に金銭を渡しました。その後、女性は自分が未成年であることを明かし、さらに、関係を明るみに出すと脅迫し始めました。驚いたBさんは、自分が重大な法律違反を犯してしまったことに気付き、深い不安と罪悪感に襲われました。このままでは自分の社会的地位や家族、職場に取り返しのつかない影響を与えると恐れたBさんは、すぐに弁護士に相談することを決意しました。
弁護士の対応
Bさんの話を詳細に聞き取り、状況を慎重に分析しました。Bさんが女性を成人だと信じていたこと、そして脅迫を受けたことを考慮し、逮捕される前に自首することで逮捕を回避する方針を立てました。
Bさんが警察に自首する際の手続きや、女性との示談交渉を全面的にサポートしました。警察には、Bさんが自らの行為を深く反省し、自発的に出頭したこと、そして女性が最初に年齢を偽っていたことを説明しました。また、Bさんが初犯であることも強調しました。
Bさんが女性からの脅迫に適切に対応するため、被害者との示談を成立させ、再発防止に努めることを提案しました。これにより、女性との間で金銭的な補償を行い、事件の収束を図りました。
結果
Bさんは、自首することで逮捕を回避することができました。買春自体には罰則規定がありませんが、相手が児童(18歳未満)の場合には、児童買春として処罰されることがあります。
SNS等では、相手の年齢や身分を正確に判断するのは非常に難しいです。メイクなどによって大人びて見えることもあり、外見で年齢を判断することも容易ではありません。立場のある方は、このような形で女性と出会うことはおすすめしません。