
逮捕の背景
依頼者は会社員として勤務中、駅構内のエスカレーターにて、前に立っていた女性のスカートの中をスマートフォンで盗撮しようとしました。しかし、犯行の瞬間、すぐ後ろにいた方にその行動をとがめられたため、依頼者はその場を立ち去りました。
この時点では、現行犯逮捕には至らなかったものの、駅構内には複数の防犯カメラが設置されており、目撃者の存在もあったため、後日、警察による捜査が行われる可能性は十分にありました。
弁護士の対応
事件後、Aさんは大きな不安を抱えるようになりました。
「防犯カメラの映像で身元が特定されるのではないか」
「突然、警察が自宅や職場に来るのではないか」
といった恐怖感から、精神的にも落ち着かない日々が続きました。
Aさんは、自分の行為を深く反省し、今後の人生への悪影響を最小限にとどめたいとの思いから、当事務所へご相談に来られました。面談を通じて状況を丁寧にヒアリングし、事件発覚前に自発的に行動を起こすことが、処分の軽減につながる可能性が高いことを説明しました。
結果
依頼者の「逮捕はなんとしても避けたい」という強い希望を受け、早期の自首を提案。弁護士が同行する形で、警察署へ出向き、自ら事件を申し出ました。これにより、警察も依頼者の反省の態度や誠意を受け止め、任意での取調べが行われ、逮捕には至りませんでした。
依頼者が深く反省していること、再発防止に向けて真摯に取り組んでいることなどを丁寧に説明し、最終的には被害者との間で示談が成立しました。